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五十歩百歩の普通預金と定期預金どちらを使うべきか?
2021年現在、普通預金と定期預金の金利差はほとんど0に近いものとなっており、時間の制約を受ける定期預金をするくらいなら多少金利が落ちても、いつでも引き落としができる普通預金に預けたほうがましというのが筆者の考え方です。
これに加えて政府は金融緩和中毒から抜ける気はまったくないので、これからも銀行の金利は下がり続けること間違いなしです。
むしろ預金をしたら手数料を取られそうな勢いです。
これらを勘案した上で、普通預金の金利が高い銀行に普段使わないお金は眠らせておくのが得策です。
普通預金とは
デジタル大辞泉によると「いつでも自由に預け入れや払い戻しができる預金」とあります。
後述する定期預金は途中払い戻しをするとペナルティがあるため、金利は安く設定されています。
ただ上記で述べたとおり、政府が金融緩和中毒になっているため定期預金との金利差はほとんどありません。
半年預金をすると、半年分の金利例えば0.1%であれば10,000円につき5円お金がついて支払われます。(利子所得を考慮しない場合。当然5円から税金分が控除されます)
定期預金とは
デジタル大辞泉によると「銀行などで、あらかじめ預け入れ期間が定められ、その期間が満了するまでは原則として払い戻しができない預金」となっています。
実際は期間が満了しなくても払い戻しはできますが、ペナルティがつきます。
それは解約時の金利が、預け入れ時よりも低くなってしまうことです。
中長期でお金を眠らせておくので、金利は普通預金より高くなっています。
ただ金利は普通預金と比べても、大きくて0.2%程度しか異なりません。
これに利子所得という税金が控除されるので、10,000円預金をしても年間で10円程度しか差がでません。
以上の預金の違いを知った上で、二つの金融商品それぞれで高いところを見ていきます。
ただし、短期的なキャンペーンをしているところは除き、特定の条件を満たせば恒常的に金利が上がるものは含めた上で解説していきます。
普通預金と定期預金の高いところはどこか?
普通預金の金利が高いところはZAIによると、あおぞら銀行BANk支店が一番高くて、0.2%となっています。
これは普通預金の中ではぶっちぎりの金利で他は0.1%台と0.1%低くなってしまいます。
しかしここから利子所得を取られるので、10,000円預金をするともられる利息は16円程度となっています。
貯蓄用としては中々良い銀行だと思います。
続いて定期預金ですが、こちらはオリックス銀行が一番高いようです。
スーパー定期5年で100万円以上預金すると、0.28%金利がつくようです。
普通預金と定期預金の差はたった0.08%しか違いません。
時間の考え方で定期預金と普通預金のウエイトは変わる
上記で述べた普通預金と定期預金の差0.08%のために5年お金を拘束されるのであれば、普通預金にして流動性を高めておくのがベストと筆者は考えます。
いつでも引き落とせて金利が0.2%、5年拘束してかつ100万円以上で0.28%の金利でかつ、そこから利子所得で約20%税金で引かれるので手取りの金利は雀の涙ほどになってしまいます。
これが筆者が普通預金にしたほうが良いと考える理由になります。
更に後述する政府の考え方が定期預金を不利にします。
政府の考え方を取り入れたほうが良い
ここまでの日本政府の状況を見ると分かるとおり、金融緩和に歯止めをかけるつもりはまったくありません。
なぜなら金利を低くすることで投資が増えるという、単純な考えと見た目上はGDPが増えるからです。
どこの国もそうですが、GDPが増えると多くの人が幸せになれると錯覚する政治家は圧倒的多数です。
そのため冒頭で触れたとおり、政治家には金融緩和をするインセンティブが働いて、中央銀行はそれに逆らうことは基本的にできません。
出口戦略もまったく考えていません。
ゆえに、長期で資金を拘束させる定期預金は今後も不利になっていく金融商品だと考えます。
まとめ
普通預金と定期預金は預けるならどちらが良いかという問題について、筆者なりの考えを述べました。
一番金利がつく預金の銀行は以下のとおりです。
・定期預金:オリックス銀行(100万以上預け入れ、5年定期金利0.28%)
政府は金融緩和をするインセンティブが働き、日銀はそれに原則従うため今後も金融緩和に歯止めをかけるつもりはまったく無いでしょう。
そう考えると、長期的に資金を拘束される定期預金に預けるなら流動性を確保した普通預金にお金を預け入れて投資に回すのが一番理にかなっているお金の使い方だと筆者は考えます。
ご参考になれば幸いです。
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