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今ではホラーなロボトミー手術も、脳が解明されたら再開する?
前回の選民思想から引き続き、「禍いの科学」でインパクトに残っているものがあります。
それはロボトミー手術です。
ロボトミー手術は脳に直接メスを入れる手術です。
これが認知行動療法が流行る前に、うつ病や統合失調症の患者に効果てきめんとしてもてはやされました。
今となってはホラーでしかない手術ですが、もし人間の脳の謎がすべてクリアになったら、再び人間はこの手術の再開に踏み切りそうな気がします。
これは個人では賢者はいても、国レベルの大衆の意見は愚者の意見であることが、自分の中にあるからです。
ロボトミー手術とは
Wikiでは精神外科の項目で以下のように定義しています。
「精神外科の名のもとに爆発性精神病質などの診断を受けた患者に対し、情動緊張や興奮などの精神障害を除去する目的で前頭葉白質を切除する手術(ロボトミー)が実施されていた」
この手術は世界で流行ったものだというのだから、驚きです。
上記で述べたとおり、うつ病や統合失調症の人に対して、この手術は行われてきました。
しかしこの手術は、前頭葉白質を切除する手術のため一度してしまうと元には戻れない、決定的な問題があります。
ゆえに手術を施された人は、廃人のようになる、あるいは死亡してしまうなど予後不良の結果になることがほとんどだったそうですか
脳のメカニズムがもし解明されたら?
今となってはホラーでしかないロボトミー手術ですが、もし数百年後に脳のメカニズムが解明されたら人間は果たしてこの手術を再開するのでしょうか?
つまり脳のメカニズムが解明されて、予後が良好であることが判明したら例え不可逆な手術でも手を出すような気がします。
それは原子爆弾を世の中に作り出した人間の業の深さから考えて、誰かがやりかねないからです。
貧富の差が激しくなると、このようなことが容認されやすくなることも考えられます。
第二次大戦から人間、特に群衆は学んでいないからです。
倫理と好奇心ではどちらが勝つか?
これは倫理と好奇心の対決でもあります。
倫理的には認めたくないものの、その反面好奇心が勝ることが世の中には往々にあるからです。
税金逃れをしているパナマ文書などは倫理的には認めたくないものの、やる人は好奇心が旺盛ゆえにこの現実を知ってしまったという事実があります。
あとは群衆を動かす力のメカニズムがわかってしまえば、やる人がいてもおかしくはありません。
仮面ライダーのような手術が現実になるのか?
上記が標準になった場合、仮面ライダーのような手術が現実になってもおかしくありません。
ロボトミー手術によって、人間を超越した存在になりたいという野心を持っている人が少なからずいるはずなので、脳のメカニズムが解明されたらもっとカオスな世の中になりそうな気がします。
歴史にこの手術が行われた事実があるのですから。
まとめ
以上ロボトミー手術についてと、脳のメカニズムが解明されたときの未来を想像してみました。
その昔ロボトミー手術はもてはやされてきました。
うつ病や統合失調症に、効くとされていたからです。
しかし手術を受けた者は、予後不良になるものが多く死亡する者もいたといいます。
これが遠い将来、脳のメカニズムが解明されたときに、再び人間はこの禁忌を侵すのではないかと考えています。
それは歴史上倫理と好奇心が争ったときに、好奇心が勝つことが多かったためです。
もしかしたら仮面ライダーのような改造人間が、ノンフィクションになるときが来るかもしれません。
このようなことになったとき、人間はどこに向かうのか見守りたいと思います。
ご参考になれば幸いです。
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