【書評】売上を減らそう

個人的趣味(読書)

売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放の結論


先日「売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放」という本を読みました。

結論から言うと、競合がよりよいサービスを提供してきたらこのビジネスモデルは崩壊するのではないか?という懸念でした。

商品に絶対的な自信があるから、売上を減らすというやり方をしていますが、従業員も普通の飲食店ではあまり勤まらないような人を採用しているようです。

1日100食限定で、30分以内に食べて会計を済ませてくださいという態度で、来られたら自分は二度と行きたくない店の代表になります。

昔とあるカレー屋でゆっくり家族で食べていたところ、とっとと出ていけとばかりに、食べ終わった食器をさっさと下げる店ではゆっくりくつろげないし、居心地の悪さも感じました。

本に載っている佰食屋は、そのカレー店とやっていることが同じで「うちの商品は味に絶対の自信があるから食べろ!」と裏を返すとそう聞こえます。

ちなみに本からは良いことばかりが、宣伝されていますが冷静に見ると誰も幸せにしない飲食店という印象を受けました。

商品力で勝負しているが・・・


本からは商品力に絶対の自信があるから、1日限定100食でも売れるのだそうです。

しかし近隣にこの商品よりも美味しいお店ができて、サービスの質も上ならこの店(佰食屋)の運営はどうなってしまうのか?

想像に難くありません。

まして優位性が個人の好みで決まる飲食店は、上記のようなことは他の業界と比べても充分に起こり得る現象だと思っています。

従業員優先でお客をその下にしてはうまくいかないのでは?


確かに従業員の残業をこれだと0にすることも可能です。

しかし給与面ではどうでしょうか?

売上が頭打ちの経営をしているので、ガツガツして稼ぎたい人にはこの店は不向きで、実際面接でそのような人は弾いています。

雇っているのは人間的に「真面目で良い人」という社会において、こき使われやすいタイプが多いようです。

経営者としても扱いやすいでしょうし、賃金面でも妥協しそうな人に見受けられます。

仕事も定型業務のようなので、やりがいも売上が頭打ちならあまりないし、淡々と給料をもらう人にとっては良い環境かもしれません。

コロナ下で店を2店舗たたむ


佰食屋のWebページを拝見しました。

コロナ下で店を2店舗畳んでいるようです。

この畳んだ店にも当然従業員がいるわけで、リストラを余儀なくされているはずです。

結局売上が頭打ちだと、コロナ下では常に資金に余裕がないのであっという間に財務に影響してしまいます。

このやり方で本当に従業員は幸せなのか、コロナ下で再考するべきではないでしょうか?

自分だったら上記の条件でこの店に行きたいか?


本に書いてありましたが、この店は在席時間が30分に限定されています。

上記で書いたとおりお客のサービスは劣後となり、商品力における絶対的な自信だけでやっています。

コロナ下においてはかなり苦しいと予想されます。

単身で黙々と食べて帰るような、お客にしかニーズがない気がします。

少なくとも筆者は行きたいとは思いません。

まとめ


本では色々いいことばかりかいていますが、こと裏のお金やサービスに目をやると色々とこのビジネスモデルには欠陥があることがわかります。

コロナ下でそれは白日の下に晒されたのではないでしょうか。

商品力に絶対の自信を持っているようですが、飲食店という優位性を保ちにくい業種でこのやり方は自殺行為と筆者は考えます。

それはサービスや味がこの店より上を行くものが、近隣にできたらそちらにお客は流れていく可能性が高いです。

従業員もいわゆる「善人」を雇っているので、やりがいや給与面では他の飲食店と比べて少ないと推測されます。

ゆえにガツガツして飲食店で稼ぎたい人は、面接で弾いているようです。

商品力だけで勝負しているので、サービス面があまり良くありません。

30分で食べてくださいは、お客離れを起こしてもおかしくありません。

金銭面とサービス面を伏せた本を書くと、こんな風に感動させる書き方もできるんだと感心しました。

別の側面で見ると、誰も幸せにしないビジネスモデルという疑念を抱かずにはいられませんでした。

ご参考になれば幸いです。

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