【書評】SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】

個人的趣味(読書)

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】から思ったこと


本書はシステム開発手法の一つであるスクラムというものを、ストーリー形式でまとめたものとなっています。

1週間で1機能作り、それを積み上げていくという内容になっています。

これができるには、夏休みの最終日に宿題をやるという学生症候群をやらかすような人が、一人でもいると達成は無理だと思っています。

考えてみれば当たり前のことで、ギリギリになって仕事をする人は大体スケジュール遅延します。

上記の例でも分かるとおり、日本においてスクラムは自分から売り込む商品が存在するITベンダーでないと、成立させるのは難しいと考えています。

請負はそもそも不可能です。

請負ではそもそも無理なのではないか?


日本の発注側の人間というのは、自社で開発できるエンジニアをあまり雇いません。

そのため請負側にシステム開発を丸投げするところが多いのが、現状となっています。

そして発注側は仕様を決めるのに、とにかく時間がかかる印象があります。

それもそのはずで、組織が巨大になるとあることをするのに、稟議を5回、6回と回す必要があるからです。

自分がIT業界に勤めていたときは、責任を全部こちらに投げて、かつ口は細かく出すというところがありました。

それが政治的戦略で、付き合わないわけにはいかないという理不尽な理由で仕事を受け持つことも多々存在します。

このような組織はウォーターフォールが一番適していて、アジャイル開発をやろうとすると逃げの態勢を打つのは目に見えています。

想像できるのはパッケージ開発など一部のみでは?


筆者が考えるに、スクラムのような開発技法が使えるのは自社でお客の要求を聞く請負は一切しない、パッケージ開発やゲーム開発など一部に絞られるのではないかと考えています。

その理由はお客に変な仕様変更など言おうものなら、使わなくて結構ですと強気に客を選べるという長所があるからです。

このような仕事の受け方でないと、スクラム開発はできないのではないでしょうか?

お客と自社双方が相当頭が良くないと実現不可では?


仮に請負で成立したとしても、お客側と自社双方が切磋琢磨してお互いに良いものを作るぞという気概がなければ、このようなものを取り入れてもうまくいきません。

とにかく1週間という短い期間に1機能を作るので、取捨選択を早めに決めて黙々と作業に取り掛からないと、高スピードで開発をするのは無理だと思っています。

これを実現させるには、双方組織として頭が良くなくては成功に結びつかないのではないでしょうか?

日本は内弁慶体質の組織が大半をしめて、かつ約85%の人が月に2冊以下しか本を読まない現状で、残り15%の中の組織でお客と自社が入っているチームで仕事をするのは、とても神ががっている確率であると筆者は考えます。

まとめ


簡単ではありますが、まとめです。

日本においてスクラム開発が功を奏するのは、パッケージ開発などの自分がお客を選べる仕事の場合のみで、請負では無理ではないかと考えています。

それはお客の体制や仕事の考え方に問題があるからです。

また日本という環境(内弁慶、社会人になって勉強しない)においては、知的労働のトップであるスクラムという開発をすること自体、確率的に相当低いことを意味します。

そのため日本は殆どの場合、昔から使われているウォーターフォールの開発手法から変化を起こすことは、難しいと思っています。

ご参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました