先日のYahoo記事を読んで

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
先日のYahoo記事に下記の記事が載っていましたので掲載します。
「ひきこもり死」を防げるか――高齢親失った中高年「8050問題」最終章
この記事を読んでいると、自分もこの状況と紙一重なことがわかります。
真面目な正確故に仕事を抱えてうつになり、本当はやりたいことがあるのに社会に出るのが恐ろしくなって自宅に引きこもってしまいます。
更に実家は親がいても歳をとっているため、健康寿命を過ぎて親自体満足なことをさせてあげることができない。
引きこもり支援という相談機関があること自体、筆者は知りませんでした。
この機関を使っても、記事によると支援をしても助けられないケース(確率)は結構高いのは納得するところが多いです。
就労を急がせると余計に頑なになる
自治体は就労させたがっているようですが、そもそも就労の方法も現在多様化しており人と付き合って仕事をするというのは筆者を含めてかなり苦痛なことが多いのではないでしょうか。
当ブログで何度も書いていますが、大衆としての日本人が集約されたのが相撲部屋だと思っています。
伝統が長いほど、それが日本の縮図になっているからに他なりません。
最近も上場企業の社長がパワハラをしていたことがニュースになっていましたが、ああいったところで働きたくないし、今度は再起不能になるという思いが強くなってしまうのだと思います。
だったら家に引きこもっていたほうがいいという判断になってしまいます。
技術の進化が更に引きこもりを長引かせる
筆者の弟がそうですが、上記のようなパワハラが当たり前の職場に当たると、メンタルが豆腐のような人は再起不能になってしまいます。
弟も気がつけば現実逃避をして、実家でゲーム依存症になってしまいました。
この結果何が起きたかというと、パソコンが使えないのでメールが使えないという問題が起きました。
つまりIT技術が日進月歩で進んでいるときに、平成1桁の常識でことを進めなくてはならず、イライラすることが多かったようです。
自治体がこの問題を何とか解決しようと試みますが、元々申請主義なので引きこもりの対策は後手後手に回ってしまうことが多い気がします。
自分の見てきた日本人
小学校から社会人に至るまで、年功序列の洗礼を受けた経験から言うと「人生は楽しむためにある」という人はかなり優秀な部類に入る日本人で言うと能力値の上位2%程度の人ではないかという感じがしています。
残りは「タケちゃんマン」の歌にある通り、「強きを助け、弱きをくじく」人が多数を占め、年功序列はどんなに残酷な人間であっても年長者だから歯向かってはいけない空気が流れていました。
また教育自体も思考を重視するものが、大学の論文まで殆どなかったことから、視野が極端に狭い状況に追いやられます。
その結果もっと良い選択肢は実世界には存在するにも関わらず、視界には入らずに自死や引きこもりか、ブラック企業に勤めるかという極端な選択肢しか見えなくなっていました。
12年前のリーマンショック後に就職した人は、企業との関係はある程度ドライになっているかもしれませんが、終身雇用と自由主義の転換期に、それ以前の終身雇用向けの教育を真面目に受けてきた人は、この急激な時代のうねりに適応できずに上記のような選択をしてしまうのだと思います。
また能力上位2%の人間は、上記のような人を軽蔑や侮蔑するようなコメントを残します。
これは認識の差で、お互いがわかりあえることはないから問題は容易に解決しないというのが、筆者の考えです。
圧倒的な学習能力を獲得できる人とできない人との差で、大分分断が進んだ結果学習能力が低い人は、このように家に引きこもってもがいてみてもどうにもならない絶望感になるのではないでしょうか。
ご参考になれば幸いです。
コメント