昭和的価値観の言葉を「ずるい言葉」と言っている
森山至貴(のりたか)著「10代から知っておきたい 女性を閉じこめる「ずるい言葉」」を読みました。
結論から言うとずるい言葉自体、昭和的価値観が強い言葉が大半を占めています。
これらは一見すると正論のように見えますが、未熟な10代が変に解釈すると女尊男卑のようになる可能性があります。
ずるい言葉は、話半分に聞いて自分自身が不快と思ったら言い方を変える、誤発言だと謝るなどすると良いです。
若い人は親を見て育つので、言葉の解釈ももしかしたら昭和的価値観であっても、普通に捉える人が居てもおかしくありません。
これらの言葉は10代から知るには危険かもしれない
昭和的価値観の言葉は時代にそぐわない言葉であることは否定しません。
しかしこの本を読んでいると、女尊男卑の考えに至らないかという危険性もはらんでいます。
特に10代は多感な時期で、性格の形成が行われる大事な時間でこの本の影響を全部真に受けてしまうと、男性嫌いの潔癖症になりかねないと文章の作りから見えてしまいます。
20代前半くらいまでは、この本の発言をすべて「真」と判断しないで、本当にこの対応で良いのか?と自問自答して個人個人が最良の受け取り方をするのが良いです。
言葉は発言と受け取りのバランスが大切
昭和的価値観のほとんどを現在の環境に合わないと、否定するのは簡単ですが人間のマインドはそう簡単に覆りません。
そのため発言する側と、受け取る側の器量の大きさや臨機応変さが重要になってきます。
言葉に他意はなく、自然と言ってしまったと捉えるか、もしくは耐えられない場合は環境を変えるなど、個人の裁量は無限にあるのでその場に応じて、臨機応変に捉えることが大切と筆者は考えます。
この本では何でもかんでも、解説をつけて発言をタブー視していますが、もしかしたら発言者はそのような意図はなかったのかもしれません。
頑固に拒否はしないで、一度言葉の意図と背景を咀嚼してうまく対応するのが両者にとって良い結果となるはずです。
まとめ
以上ずるい言葉についてまとめました。
一見するとハラスメントに関わるような発言内容ですが、世論のマインドセットを大幅に変えるのは個人では難しいので、ある程度柔軟に対処するのが良いです。
この本は上記の発言内容をすべて否定的にとらえていますが、10代に覚えさせるには考えの偏りが出てしまうので話半分で読ませるのが適切であると考えます。
この手の問題は、解釈と聞く側の器量でどうとでも捉えることができるので、一度冷静になって判断することをおすすめします。
ご参考になれば幸いです。
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