【書評】ブチ抜く力

書評
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凡人には真似できないが、一つの成功者の生き方としては参考になる

一昔前ネオヒルズ族として、一斉を風靡してきた与沢翼著の「ブチ抜く力」を読みました。

読後「これ普通の人が真似したら破産する」という内容で、自己啓発本として「こんな生き方」があるのかというスタンスで読むと参考にはなります。

この人の生き方は人生をショートカットするため、堅実なお金の使い方をしていません。

そのことについては後述します。

またかなりストイックな方のようで、人間絶対波があるにもかかわらず、お金の面での浮沈は本書で書いているものの、ダイエットで本当にここまでストイックにそもそも継続できるのか?という点については触れていませんでした。

相場を張ること自体、凡人にはリスクが高すぎる

時短で成金になった人のごく少数の方の、ポートフォリオの組み方が与沢氏と同様です。

どんなやり方かというと、相場感を徹底的に磨いて、ある資産のバブル初期を見越して資産+レバレッジを賭けて成功するというシナリオです。

相場感を徹底的に磨いていても、失敗することもあるので後ろを振り返ると、破産と紙一重という生き方です。

コツコツ堅実にやることが凡人の王道と思っている筆者には、このハイパーリスクを取る生き方は真似できませんし、したくもありません。

しかもこのやり方、メンタルのタフさと学習センスがかなり良くないとできない手法なので、凡人にはおすすめしません。

ストイックなところでも気になることが

ダイエットについても書かれていましたが、かなりストイックな性格のようです。

しかし浮沈が激しい生活をしているのに、安定してストイックなダイエットを簡単にこなすことができるのでしょうか?

このことには一切触れておらず、ダイエット時にもメンタルの好不調があるはずなのに、ここはカットしています。

お金の浮沈が激しすぎる人として、1世紀前の相場師ジェシー・リバモアの最後を知っているので、相当メンタルタフでないと、こういった生活は自殺と紙一重といえます。

上記で述べた相場師のジェシー・リバモアも金持ちと破産を繰り返した最後は拳銃自殺をしています。

まとめ

書いてあることは資本主義の流れでは、良いやり方かもしれませんが、その手段が成功するにはメンタル的に相当タフかつ、ストイックが過ぎるくらいの人でないとできません。

筆者はこの人のやり方より、無収入寿命を自分の中で計画して、それが心理的余裕になったところで少しずつ事業なり、金融なりで投資するほうが心身面での健康を得られ、感情のボラティリティが少なくて済むと思います。

与沢氏のやり方は、生活の浮沈が激しすぎるので凡人は絶対やめておきましょう。

上記のジェシー・リバモアのようになるのがオチです。

ご参考になれば幸いです。

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