妻が見ていたバラエティ番組と推移を見て
妻はテレビっ子でBGM代わりにテレビをつけるため、バラエティ番組などをよく見ます。
その中で某芸能人が出ている、とあるテレビ局のバラエティ番組を見ていました。
見ているバラエティ番組は、ある時からタレントを変えて構成は似て非なるものを作ろうとしていました。
しかし結論からいうと、視聴率の安定化のためババ抜きで出演者が変わっただけという、安易な方向に流れていったというマーケティング的には面白い事例を発見しました。
ディレクターの企画と視聴率の間の攻防
最初の頃は、ディレクターの企画でアトラクションを色々試行錯誤して新しい試みをしていましたが、視聴率が稼げなかったためか、最後は安易なババ抜きという過去に多分視聴率が安定的に稼げていたコーナーに終始していったことに驚いています。
過去の栄光にすがってお金を稼ぐのであれば、ディレクターのクリエイティブはいらないわけで。
その中には当然予算があるので、その中で収めたいという経営層の思惑があります。
しかし視聴率が稼げないと安易な方向に流れるのであれば、ディレクターはもっとクリエイティブなことができるところに転職してしまうのではないでしょうか?
ライバルはYouTubeを始めとしてたくさん動画サイトの選択肢があるのですから。
ババ抜きのような局所解で、視聴率を安定的に叩き出すというのは感心しません。
なぜならば、時間の経過とともに国に住んでいる人の趣向や構成が変わってしまうからです。
このやり方だと、マンネリ化と趣向や構成の変化に気づかずにジリ貧になるのは目に見えています。
お客目線とは何なのか考えさせられるこのテレビ番組
筆者は今マーケティングの勉強をしていて、お客様理解という点を色々成功事例含めて研究しています。
今回はテレビ局の動きを見ていてふと気づいたので、記事にしたのですがテレビ局の視聴率稼ぎは、この番組を見ているとジリ貧という点が気になりました。
エンタメの世界でマンネリはジリ貧で、経営層がそのことをわかっていないのは残念です。
元々テレビはクリエイティブなものであるはずなのに、数字優先にしてしまったため安易な方向に流れてしまったのではないでしょうか。
マーケティングの基礎である、お客の定義や競合などの考え方が浅いのではないかという気がします。
まとめ
今回バラエティ番組について考えてみました。
予算が限られている云々をエンターテインメントに求めると、大したものが作れないというのは昔のディレクターの本で読んだことがあります。
現実に予算を限定して編み出した結果、新しいことを色々やろうとして失敗し、最後は過去の栄光にすがる。
このような作りならディレクターはいらないし、人工知能とデータサイエンティストに過去の栄光を分析してもらって番組作ってもらえばいいわけで、経営者もいらないよねという話に進展しかねない気がします。
テレビ業界の凋落をバラエティ番組に垣間見た気がします。
ご参考になれば幸いです。
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