【書評】都市感覚を鍛える観察学入門

書評
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東京を中心とした街の推移を本で調べながら観察しようという本

平本一雄、末繁雄一著「都市感覚を鍛える観察学入門」を読みました。

東京の街をメインに、街の推移を注意深く見ていくと面白いものが発見できる!ということを述べた本です。

人や建物、飲食店など観察するものは総花的でまとまりがないので、興味のある人はある章だけスポットで読むと良いかもしれません。

東京とはいっても、23区の華やかなところと吉祥寺あたりがメインとして書かれています。

ただこれは東京だけではなく、自分の住んでいる街を観察するのにも面白い資料だと思います。

メインとなる場所は、銀座、新宿、自由が丘、吉祥寺などがメイン

本で書かれている街は、主に銀座、新宿、自由が丘、吉祥寺あたりがメインで、東京の中でもひときわ栄えている街を中心に書かれています。

その理由は東京の中で、一際時代とともに発展のスピードが早かったところだったのではないかと思われます。

とはいえ、自分が生まれ育った川崎でも似たようなことがあり、昔は工業地帯で小規模な会社が家の眼の前にあったものでしたが、それも現在は淘汰されて住宅地や上場企業の小売店などが林立するようになりました。

商店街も近くにあったのですが、今は潰れてワークマンになっており、時代の流れを感じさせます。

このような事例をもっと華やかに書いたのが本書といえます。

ただ街を観察するといっても、着目するポイントが多い

街を観察するといっても、着目するポイントが多く人の服装や、飲食店のジャンル、歓楽街や時代の流れとともに変わったもの、変わらないものなど雑多に取り上げています。

これらすべてを観察するのは個人では骨が折れるため、興味のある分野に特化して観察するのも面白いです。

もしかしたら生活ログとして、今から動画を撮影して5年単位で、同じ場所を撮りYouTubeでその解説動画をアップしたら見る人がいるかもしれません。

色々面白いアイデアを出すには良い本だと思います。

まとめ

以上「都市感覚を鍛える観察学入門」を見た書評でした。

個人的には総花的なところが少し気になりましたが、別に東京に特化する必要もなく、自分の住んでいる街の推移がこうなっているのだという点で気づきがありました。

進化の早い街として、東京の目立つ街を本書では取り上げています。

5年10年単位で同じ場所を動画で撮影することで、街の研究にも役立ちそうであり面白そうでもありました。

色々な気づきを与えてくれた本で、参考になります。

ご参考になれば幸いです。

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