【書評】パワハラ依存症

書評
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生まれもっての気質ゆえに、法律や指導でどうにもならない

先日加藤諦三著「パワハラ依存症」という本を読みました。

結論ですが、パワハラする側もされる側も生まれもっての、親の教育がそうさせているので、これに対抗するには、法律や第三者がどうこういうのではなく、自分自身内観をして快・不愉快の選別をするのがベストという結論です。

当然内観するという行為に及ぶかどうかは、本人が気付けるかどうかという運の要素が多大に入ってきます。

弱いものいじめは、長年培ってきた環境によるものなので、これは容易に変わらないというのが著者の述べているところです。

パワハラ被害者も被害者気質がある

パワハラ被害者もまた、するほうに対して何ら対策を打てない人が多いのは、親、教師、友人関係から長年蓄積されてきたパワハラで心を痛めつけられてきた結果、「嫌」なものは嫌といえないので、内に不満のエネルギーが蓄積して、過労死や自死という結果になると著者は述べています。

これ自分自身がよく経験したのでわかりますが、環境を変える勇気を早いうちにもって、脱出しないと最悪の結果を招くことは十分承知しています。

一度このいじめのスパイラルに入ると、日本社会全体が弱いものいじめをする構造になっているので、数少ない人生充実している人と出会うことはないと思い込んでしまうのもわかります。

一番良いのは、家族含めこのようないじめ気質の人からは、物理的に離れるのが一番良く、またその間に人生充実している人と接する機会を積極的に持つことです。

結局自分自身が内観して気付けるかという運の要素が強いゲームに

長い間弱いものいじめの構造に浸ってしまった人は、内観ということをすることなしにこの悪循環から抜け出すのが難しいです。

そしてその内観自体も、自分自身が気付けるかどうかが運命の分かれ道になります。

個人的にはこの気づきは社会の環境変数によって、上げることができるのかどうかが興味あります。

まとめ

いじめられる人は長い間蓄積されてきた、パワハラをする側の何かしらのいじめによって負けグセがついてしまっています。

それが過労であったり、自死であったりすることもあります。

この負のスパイラルから抜け出すには、内観をして負けグセから脱出するという確固たる決意と勇気を持たないといけません。

ではこの気付きを得る確率は高いのかというと、今の日本社会を見ているとそうなっていないのが現状です。

これを社会全体で上げることができるのかどうか、ここは本であまり言及していませんでしたが、個人的に興味のあるところです。

ご参考になれば幸いです。

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