人間はパラメータを割り当てられて生まれてきた
今回は橘玲著の「スピリチュアルズ」です。
この本の言いたいことは、人間は生まれた時点で生存できる何かを持っているので、変に落ち込む必要はないということです。
そのパラメータが8つに分別でき、それが数値化されたものが人間であると著者は推論しています。
では8つのパラメータとは何なのか?
以下になります。
- 明るいか暗いか(外交的/内向的)
- 精神的に安定しているか、神経質か(楽観的/悲観的)
- みんなと一緒にやっていけるか、自分勝手か(同調性)
- 相手に共感できるか、冷淡か(共感力)
- 信頼できるか、あてにならないか(堅実性)
- 面白いか、つまらないか(経験への開放性)
- 賢いか、そうでないか(知能)
- 魅力的か、そうでないか(外見)
これが各項目で例えば、知能でいうと50~150くらいに分離されていて、ここに自分であれば60というパラメータが割り当てられる、といった具合に持って生まれてきています。
このパラメータのうち、どこかが突出していると個性的な人として話題にあがったりします。
各パラメータの陰と陽
上記で述べた各パラメータには当然陰の部分と、陽の部分に分かれます。
例えば外交的要素が強い人は、強い刺激を求めすぎてバンジージャンプや激辛ラーメンなどを食べるなど標準的な人から見ると過激なことを実行することが陰の部分。
当然陽の部分は人付き合いの良さにつながります。
当然内向的要素が強い人も、このような陰と陽の部分が存在します。
パラメータは分布されていて、どちらが優位とは言えないことがわかります。
上記の事例により、各パラメータには極端にふれると、いいところばかりではなく悪いことの弊害も無視できなくなります。
これが複合的に絡み合って、複雑になっているのが現代社会になります。
生まれてきたということは、生存することは可能である証
このパラメータは持って生まれたものなので、大きく変化させることは難しいです。
これを聞くと絶望的になりますが、逆に考えると社会というものを理解して、自分自身が8つのパラメータを細かく分析できれば、対策を練ることも十分可能です。
他大勢が社会と自分自身をよく知らないということが、往々にしてあります。
そこに自分の長所を社会戦で活かせば、十分やっていけるはずです。
まとめ
著者の見解は人間は8つのパラメータを持って生まれてきた。
当然現世に生まれてきたのだから、生き残る何かを持っているはずで、それを知ることで厳しい社会を勝ち抜くことは十分可能であるという考え方は、筆者も同感です。
心理学や遺伝学がここまで進んでいたのは、結構驚きでほぼこの結論で世の中の個人は理解できると思います。
あとはこれを応用して、自分用にカスタマイズさせて社会戦を生き残るものを手に入れられれば、十分幸せな人生を送ることができるはずです。
ご参考になれば幸いです。
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