【書評】人生後半の戦略書

書評
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管理職以上の方向けの本

アーサー・C・ブルックス著「人生後半の戦略書」という本を読みました。

結論ですが、日本でいうと部長職以上の人向けの本なので、自分のような契約社員には管理職の心理は大体こんな感じなんだろうなという点では納得することが多いです。

また中年以降に劣化する能力に対して、こうするべき論が書かれています。

こちらは納得することが多かったです。

管理職はプライドが高く、成長志向の人が多いらしい

この本によると管理職は成長志向で、プライドが高いことが述べられています。

確かに人を統率する管理職は、こういった人が多い気がします。

自分も40代半ばで、四十肩に悩まされたときは「あ、体がポンコツ化している」と思っています。

名称が出てこないで、指示代名詞が頻繁に会話で出てくるのも能力劣化の一部です。

話がそれましたが、管理職はいつまでも自分が成長できると思い込んでいる人が多いそうです。

なんとなくアメリカ社会の管理職はそんなイメージがあります。

だから若いものには負けはせんというとプライドが邪魔して、現実の能力劣化を受け入れることができないという点には納得です。

クリエイティブなところでは、若手には勝てなくなり「こんなはずではなかった」と思う管理職がたくさんいるのもアメリカという社会なら納得です。

役職者になれない人にはあまり参考にならないかも

こんな感じで管理職の性格をまとめています。

対策は役職者になれず、ドロップアウトした人で善人みたいな人をお手本に生きろ、つまり自分の能力劣化を受け入れて、そのステージにあった生き方に自分をカスタマイズさせろというのが結論です。

そのために、ボランティアする、金銭的人脈でなく、趣味の人脈を作るなど、利害が絡まないような人間関係をどんどん構築しなさいという結果でまとめられています。

まとめ

管理職、特にアメリカ社会の管理職にとってはこんなイメージですというのが説明としてあげられており、年齢による能力劣化を認められない人が管理職には多いという結論です。

能力劣化の対策として、プライドを捨ててかつ、金銭的な人脈は縮小しつつ、竹馬の友を増やしなさいという結論は東洋の偉人が述べていたことを実践せよという結果になっています。

書いてあることは、納得行くのですが果たして、うまくプライドを捨てられる人がどのくらいいるのか、そこに興味があります。

以上が書評になります。

ご参考になれば幸いです。

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