【書評】ゲーム理論で考える政治学

書評
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政治というものを色々な視点でゲーム理論に当てはめた本

浅古泰史著「ゲーム理論で考える政治学-フォーマルモデル入門」を読みました。

これは政治というものを、国内では投票率やメディアとの関連性、世界に目を投じると革命などについてゲーム理論を使った事例で紹介しています。

式はそれほど複雑ではないため、読む難易度はそれほど高くありません。

結論は理論的に見る分には納得するのですが、現実はこうならないよねという結果になるので、ここの補正を自分で行う必要があります。

人間は合理性に限界があるため、理論のようにいかないのが現実です。

そのため政治学の基礎を勉強する分には良いですが、応用は別途独自で研究する必要があります。

こういった本は理論的にはスジが通っているが、現実は違う

この手の本は理論的にスジが通っているのに、現実は異なる動きをしています。

この本には政治学と経済学の2つの側面で物事を見ていますが、実際は歴史が重要な役割を果たしており、結構幅広く勉強しないと群集心理というものを間違えて捉えかねないです。

故に政治学とゲーム理論も、一見あっているように見えますが、人間を理解するのに苦労しているようです。

これから数式を使ってこのギャップを、どう補正するのか興味があります。

大きな政治というものの流れを知る上では面白い本

とはいえ、基礎は大事なのでこの本は役に立たないという見方も早計です。

膨大な基礎が下にあってこその、応用なのでまずは初心者として学者がどういった前提条件を用いて、政治というものを捉えているかを知る上では重要な本といえます。

この前提はもっともらしいことを書いているので、納得することも多くここから、現実とのギャップはどのようなものがあるのか、個人的視点と、群衆視点で捉えると面白いことになると思います。

まとめ

政治というものをゲーム理論を使って、あるシチュエーションで適用するとどうなるのか色々なケースで考える本です。

この理論は読むと納得するのですが、現実で適用しようとするとうまくいきません。

現実と理論のギャップをどう縮めていくのか、学者の進展が待たれます。

個人的にはこれに歴史をミックスさせて、数式化してほしいです。

ご参考になれば幸いです。

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