【書評】孤独の科学-人はなぜ寂しくなるのか

書評
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自分にも該当しそうな孤独というもの

今回はジョン・T・カシオポ、ウィリアム・パトリック著の「孤独の科学-人はなぜ寂しくなるのか」を読みました。

孤独を感じるとどうなるか、科学的に解明した本で自分もこれに該当するため、気をつけないといけないと思っています。

結論ですが、孤独になると

  • 思考がネガティブになる
  • 早死する
  • 頭が悪くなる

などがあります。

これって貧困のひとり暮らしとか、「貧困の経済学」といった本等で似たような現象が起こっていたのを読みました。

貧困になると、あらゆる面で不利益が生じ人工知能やリベラルな人は、「遺伝ですべては決まらない、環境もある」という言葉を根拠に楽しい人生を謳歌していますが、科学的にはその環境でさえも色々調べてみると、当事者が強烈に現状に満足しないで上昇志向、かつ好奇心旺盛という条件が揃った場合にのみ資本主義社会でうまく成り上がることができます。

おそらく9割はこの環境に置かれた場合、どこかでメンタルがポキっと折れて貧困から抜け出すことを諦めてしまうのが現状だと思います。

自分にとっては自戒の本としてとどめておきます。

父と自分もこのようなことをよく経験した

先日亡くなった父や自分もこの孤独というものがあって、コミュ力だけの問題かと思ったらどうやら趣味もあまり合う人がいません。

コミュ力のある人とこちらでは、趣味が違いすぎる気がしました。

ネットでは鉄道や旅行のことも書きますが、旅行も北関東と埼玉、千葉県近辺になると近すぎて少しズレてしまいます。

そのため自分から趣味のことを話すことはありません。

自分はパソコンと、妻がいるので何とかなっていますが、父は母からもスルーされて自分とよく話すくらいしかコミュニケーションの対象がいなかったです。

振り返ると、「孤独とはこういうことなのか」と思ってしまうこともしばしばあります。

最近のやけくそ犯罪の犯行者は、この心の中の孤独と組織のヒエラルキーの中で嘲笑の幻聴が聞こえて、社会にやられる前にやるという心理が働いたのかもしれません。

まとめ

この手の科学本を読んでいると、この状態に陥ったときに解決方法も書いてありますが、リソースが貧弱な貧困者がここに到れるのかというと、甚だ疑問に思います。

そしてことあるごとに、リベラルにバカにされます。

人は人生を楽しむために生まれてきたのだという価値観と、遺伝、環境両面で現状を脱出できる人はかなり少ないのにそれができると錯覚させ、できなければ「愚かなルサンチマン」と嘲笑する社会が本当に理想なのかは自分にはわかりません。

孤独というものにスポットを当ててきましたが、貧困系やメンタル系に陥りがちなトラップであるということは理解しました。

ご参考になれば幸いです。

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